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月夜とめがね
作品を、もう少し知る
二人の訪問者、めがねが変える見え方、おばあさんの変わらない振る舞いを短くまとめました。
物語を短く振り返る
月夜に針仕事をするおばあさんの家へ、めがね売りが訪ねてきます。買っためがねをかけると、文字も針の穴もはっきり見えるようになりました。そのあと、けがをした少女が助けを求めてきます。めがね越しに見ると、少女は一匹の蝶でした。それでもおばあさんは少女として接し、花園へ案内します。少女はいつの間にか消え、おばあさんは家へ戻ります。
本文から分かること
最初の訪問者は黒いめがねをかけためがね売り、次の訪問者は指をけがした少女です。どちらも夜遅く、戸や窓をたたいて現れます。めがね売りが去ったあとには、足元に咲いていた草花の香りだけが残ります。
新しいめがねをかけると、時計や暦の文字がはっきり見えます。少女をめがねで見直すと、一匹の蝶だと分かります。おばあさんは、月夜には蝶が人に化けて訪ねることがあるという話を思い出します。それでも怖がったり追い払ったりせず、「いい子だから」と呼んで花園へ案内します。
少女の体からは、勤め先だという香水製造場の白ばらの香りがします。おばあさんが案内した花園にも、雪のように咲く白い野ばらがあります。本文は少女がどこへ行ったかを示さず、姿が消えたことだけを書きます。
めがね売りの正体や、なぜ蝶が人の姿に見えていたのかは説明されません。最後は冒頭と同じ静かな月夜へ戻り、「ほんとうに、いい月夜でした」と結ばれます。
ことばと時代
- 巷(ちまた)
- 人が集まるにぎやかな通りや、町中を表すことばです。おばあさんの家は静かな町外れにあり、遠くの巷から物売りの声や汽車の音が聞こえてきます。
- 作品の発表
- 『月夜とめがね』は、1922(大正11)年7月に児童雑誌『赤い鳥』で発表されました。
出典と参考資料
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