読み終えました。

赤い蝋燭と人魚

小川未明

作品を、もう少し知る

母人魚の信頼と老夫婦の変化、赤い蝋燭の変化、ことばと発表時期を短くまとめました。

物語を短く振り返る

北の海に暮らす人魚は、人間の優しさを信じ、生まれた娘を神社のそばへ置きます。蝋燭屋の老夫婦に育てられた娘は、白い蝋燭に赤い絵を描きます。その蝋燭は海の安全を願う人々に買われ、店は栄えました。しかし老夫婦は娘を働かせ続け、香具師へ売ります。娘が赤一色に塗った蝋燭を、ぬれた髪の女が買った夜から、海では事故が続き、町はなくなります。

本文から分かること

母親の人魚は、人間は情け深く、娘を大切に育ててくれると考えます。老夫婦も最初は、娘を神から授かった子として喜び、育てます。

娘は白い蝋燭に魚や貝、海草の赤い絵を描きます。その蝋燭を神社へ供え、燃えさしを身につけて海へ出ると災難に遭わない、という評判が広がります。一方で、本文は「だれ一人として、この娘の身の上を思うものはなかった」と書きます。

娘は手が痛くなっても絵を描き続けます。老夫婦は最後には娘を香具師へ売ります。娘が連れていかれる前に塗った蝋燭は、絵ではなく、赤一色です。

ぬれた黒髪の女が赤い蝋燭を買った夜から、神社で赤い蝋燭がともると海が荒れ、船が沈むようになります。老夫婦は神罰だと考えますが、本文は、なぜ海が荒れるのかを説明しません。

ことばと時代

香具師
祭りや縁日などで品物を売ったり、見世物をしたりする人を指すことばです。作品では、人魚の娘を見世物にしようとして買い取ります。
作品の発表
『赤い蝋燭と人魚』は、1921(大正10)年2月16日から20日まで、『東京朝日新聞』に掲載されました。
出典と参考資料

読んだあとに

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